球王会体育官网入口管理

基本方針

2008年の世界金融危機以降、より高度で広範な球王会体育官网入口管理が金融機関に求められるなか、銀行・信託銀行・証券をはじめとした多くの子会社を有し、グローバルに事業展開するMUFGにとっても、球王会体育官网入口管理の果たす役割は従来にも増して重要となってきています。
こうした環境下、MUFGでは、球王会体育官网入口カルチャーに立脚したグループ経営管理･統合的球王会体育官网入口管理の態勢強化を基本方針とし、地域・子会社と持株会社との一体運営強化による球王会体育官网入口・ガバナンス態勢の実効性向上を進めています。
さらに、事業戦略・財務計画を強力に支える球王会体育官网入口管理を実践するため、「想定外の損失の回避」や「球王会体育官网入口リターンの向上」をめざして「球王会体育官网入口アペタイト・フレームワーク」を導入、運営しております。

MUFGは取締役会の傘下委員会として球王会体育官网入口委員会を設置しています。　
球王会体育官网入口委員会は社外取締役を委員長とし、グループ全体の球王会体育官网入口管理全般に関する重要事項、グループの経営に重大な影響を及ぼす球王会体育官网入口、新たに発生した球王会体育官网入口、および高まりを見せる球王会体育官网入口に関する事項等について審議し、MUFGの有効な球王会体育官网入口管理の高度化に資するべく、取締役会に提言します。
主な活動として経営計画策定における球王会体育官网入口アペタイト（割当資本等）、ストレステストのシナリオ・結果のほか、地政学球王会体育官网入口顕在化の際の想定影響・対応等について確認、審議しました。
加えて、グループCROは定期的に球王会体育官网入口の状況、球王会体育官网入口領域の取り組みについて取締役会に報告しており、取締役会にて球王会体育官网入口管理の実効性や有効性をレビュー・モニタリングする体制としています。

その他、オペレーショナル球王会体育官网入口のサブカテゴリーについては、グループCRO以外のC-Suitesも各所管領域の球王会体育官网入口関連事項を個別に取締役会に報告しています。一例として、法務球王会体育官网入口を所管するグループCLOを設置しており、グループCLOは法務球王会体育官网入口に関する事項を取締役会に報告しています。

また、経営陣も含めた危機対策本部訓練等を定期的に実施している他、外部講師を招聘して取締役宛にセミナーや勉強会を継続的に開催しております。さらに、役職員向けに球王会体育官网入口管理に関する社内研修を毎年実施することで球王会体育官网入口カルチャーの醸成を行い、グループ全体の球王会体育官网入口管理体制強化に向けた取り組みを実施しています。

球王会体育官网入口アペタイト・フレームワーク

「球王会体育官网入口アペタイト・フレームワーク」とは、MUFG の事業戦略・財務計画を達成するための「球王会体育官网入口アペタイト」（進んで引き受けようとする球王会体育官网入口の種類と量）を明確化し、経営管理や球王会体育官网入口管理を行う枠組みです。
「球王会体育官网入口アペタイト・フレームワーク」の導入によって、経営計画の透明性が向上し、より多くの収益機会を追求できると同時に、球王会体育官网入口をコントロールした経営が可能となります。

球王会体育官网入口アペタイト・フレームワークの運営プロセス

MUFGでは、事業戦略・財務計画を策定・実施するにあたり、必要な球王会体育官网入口アペタイトを適正に設定するとともに、球王会体育官网入口量のモニタリング・分析を行っています。球王会体育官网入口アペタイトの設定・管理プロセスは、以下のとおりです。
球王会体育官网入口アペタイト・フレームワーク運営の実効性確保のために、経営計画策定プロセスの各段階で、割当資本制度、ストレステスト、トップ球王会体育官网入口管理などの球王会体育官网入口評価・検証手法を活用します。
さらに、計画策定後も、設定された球王会体育官网入口アペタイトのモニタリングを通じ、有事に迅速なアクションを取ることが可能な態勢を整えております。

統合的球王会体育官网入口管理の手法

MUFGでは、業務遂行から生じるさまざまな球王会体育官网入口を可能な限り統一的な尺度で総合的に把握・認識し、経営の安全性を確保しつつ、株主価値の極大化を追求するために、統合的球王会体育官网入口管理・運営を行っています。統合的球王会体育官网入口管理とは、球王会体育官网入口に見合った収益の安定的計上、資源の適正配分などを実現するための能動的な球王会体育官网入口管理を推進することです。
統合的球王会体育官网入口管理の主要な手法として、（1）割当資本制度、（2）ストレステスト、（3）トップ球王会体育官网入口管理を採用しています。

割当資本制度

割当資本とは、各種球王会体育官网入口から生じうる潜在損失額を資本に換算し、業務戦略・収益計画を踏まえて、球王会体育官网入口種類別、子会社別などに設定する資本の額です。
MUFGでは、資本のモニタリングおよびコントロールを通じた健全性の確保、業務戦略・収益計画を踏まえた球王会体育官网入口に対する自己資本充実度の評価および資本政策への反映など、適切な資本配賦の実現のために、割当資本制度を運用しています。

ストレステスト

・自己資本充実度評価用ストレステスト

経営計画策定時に、自己資本比率規制（バーゼルⅢ）に基づく規制資本、および内部の球王会体育官网入口計測手法に基づく経済資本の2通りの観点から、自己資本充実度評価を目的としたストレステストを行っています。
ストレステストにあたっては、内外の環境を分析し、期間が3年程度の予防的なシナリオを策定します。

・資金流動性ストレステスト

事業戦略および財務計画を踏まえた将来のバランスシートに対して、MUFG固有のストレスおよび市場全体のストレスが発生した場合でも、短期間の資金流出、かつ中長期的なバランスシートの構造変化に対してあらゆる対策を講じることで資金不足に陥らないことを検証します。

トップ球王会体育官网入口管理

各種の球王会体育官网入口シナリオが顕在化した結果MUFGにもたらされる損失の内容を球王会体育官网入口事象と定め、その影響度と蓋然性に基づき、重要度を判定します。その上で、今後約1年間で最も注意すべき球王会体育官网入口事象をトップ球王会体育官网入口として特定し、トップ球王会体育官网入口を網羅的に把握した球王会体育官网入口マップを作成することによって、フォワードルッキングな球王会体育官网入口管理に活用しています。
MUFGおよび主要子会社においては、経営層を交えてトップ球王会体育官网入口に関し議論することで、球王会体育官网入口認識を共有した上で実効的対策を講じています（主要なトップ球王会体育官网入口は下記参照）。

重要な外部球王会体育官网入口事象と球王会体育官网入口管理

近年の金融機関を取り巻く環境は激変しており、MUFGでは重要な外部球王会体育官网入口事象を整理し、トップ球王会体育官网入口管理に活用しています。重要な外部球王会体育官网入口事象の一つとして、当社は諸外国の緊張関係の高まりによる地政学球王会体育官网入口を注視しています。諸外国の対立関係や国政に関する情報収集を行い、想定される事象を踏まえたストレステストを実施する等、各種球王会体育官网入口への影響を検証し、対応しています。加えて、サイバー攻撃の増加、大規模な自然災害の発生等、外部球王会体育官网入口環境は複雑化しています。危機事象の発生に備え、当社はオペレーショナルレジリエンス、IT/サイバー球王会体育官网入口管理の強化にも優先的に取り組んでいます。

球王会体育官网入口管理の実効性向上に向けて

MUFG全体の統合的な戦略や球王会体育官网入口運営の実効性を確保することを目的に、球王会体育官网入口アペタイト・フレームワークを明示する文書として、球王会体育官网入口アペタイト・ステートメントを制定しています。球王会体育官网入口アペタイト・ステートメントには、球王会体育官网入口カルチャーを含む球王会体育官网入口アペタイト・フレームワークの全体像（基本方針・運営プロセス）と、具体的な事業戦略、財務計画、球王会体育官网入口アペタイトを記載しています。

また、球王会体育官网入口アペタイト・ステートメントの要約版をグループ内に配布・周知し、グループ全体への浸透を図っていきます。

2019年度からは、各事業本部が球王会体育官网入口オーナーシップを有しながら、事業本部運営を担うためのツールとして、事業本部別球王会体育官网入口アペタイト・ステートメントを策定しており、1線で把握・管理すべき球王会体育官网入口については、各事業本部長がその責任を負っています。
球王会体育官网入口アペタイト・フレームワークの浸透を通じ、不透明な環境が続くなか、内外の環境変化を先取りした対応を取っていきます。

加えて、その他の球王会体育官网入口管理の実効性向上の取り組みとして、2023年度にはオペレーショナル球王会体育官网入口や市場球王会体育官网入口等における球王会体育官网入口管理プロセスにつき内部監査が実施されています。（2024年8月時点）